Story
久しぶりに見渡す教室の景色は、懐かしい青春時代を思い出させる。
友だちと他愛ない話をしたり、制服の着こなしに悩んだり
ちょうど彼のように、ぼんやりと窓の外を眺めたこともあったっけ。
ただ一つ違うのは、今では僕自身が、教壇に立っているということ。
普段、話してるところを見たことがなかったから、どきりとしたんだ。
夕暮れ、放課後の教室、聞こえてくる音楽
そこに、キミがいた。
『ボクノメ、キミノネ』week.1「始業」
ロックスター倶利伽羅と光忠先生の切なくも温かい4週間。光忠先生
「初めまして。今日から僕が、英語を担当します。」 高校の英語科教師。新しく英語が苦手なクラスを受け持つことになり、久々に張り切っている。 右目にはいつも眼帯をしている。長身で見た目は良いほう。格好よく生きたいと思っている。キミ
「…たまたまだ」 光忠が英語を教えるクラスの生徒。 誰とも関わりを持たず、話もしない。いつも首にかけているヘッドホンが特徴的で、どこか独特の雰囲気を纏っている。 授業もあまり興味がなさそうな様子だが、実は---?